B/Sに目を向ける

2020.04.24
平松佳一
損益計算書(P/L)はチェックするけど、
貸借対照表(B/S)はあまり見ない
という社長さんは多いです。
何のことかよくわからない、
というのも原因の1つかもしれません。

B/Sは、会社の財産の状況を表しています。

書いてあることは例えばこんなことです。

・現預金
・売掛金や未収入金など受取り予定のもの
・不動産、機械・設備、自動車などの固定資産

これらは、左側にのっています。

・借入金
・買掛金や未払金など支払い予定のもの
・資本金
・剰余金

こちらは、右側にのっています。

今回の新型肺炎ウィルス感染拡大のような
有事にいきてくるのが剰余金です。
(多くの場合、繰越利益剰余金という項目で
のっています)

現金の確保ということでは当然借入も1つの
手段ですし、否定するものではありません。

ただし借りたお金はあくまでも「他人」のお金。

剰余金は「自分」のお金です。
いざというときを乗り切る力になります。
(これを現金として置いているか、
設備投資などに充てているかは
とりあえず置いといて)

剰余金は、過去の利益の蓄積です。
毎年のP/Lにのっている
税引後の当期純利益が
ここに積みあがっていくイメージです。

ここをどう「積み上げていくか」が
事業を永く継続し、社員の幸せを実現
するための社長の腕の見せ所です。

B/Sに目を向けてみるよい機会です。