「あたりまえ」になると「あたりまえ」の価値を忘れる

2020.05.01
平松佳一
今年、2020年はいつもと違うゴールデンウィークです。
地元の音楽祭も中止になってしまい、残念です。

今は「ヒト・モノ・カネ・情報」の中で、
ヒトの動きは止めましょう、という状態です。

もちろんすべてのヒトの動きを止めるわけにはいきません。
こんな中でもヒトが動いている現場はたくさんあります。

たとえば病院。

そこには、
医師、看護師、レントゲンや検査の技師とったいろいろな専門職の方、
受付・会計や管理スタッフの方々がいらっしゃいます。

もちろん電気、水道、ガスなどのエネルギーも必要。
建物、エレベータ、防災設備などの施設管理・メンテナンス。
医薬品や医療用・事務用の消耗品の供給。
医療設備・器具、情報システム、通信、事務機器の維持管理。
食事、売店。
さっと思い浮かべただけでもこれだけ出てきました。
つまり病院の内外でこれらに関わる方々もいらっしゃるわけです。
 
世の中を見渡してみれば、
電気、ガス、上下水道、ごみ収集、
ガソリンスタンド、郵便、通信、放送、
医療、介護、飲食。
警察、消防、防災、警備、ビル管理。
道路、河川、港湾、空港等のインフラの維持管理。
工場、陸・海・空の物流、旅客輸送。
食料品・生活必需品を供給する
小売店、コンビニ、スーパー、
金融機関、行政機関・・・
 
ヒトのために動くヒトがいます。
モノ、カネ、情報を動かすために動くヒトがいます。
たくさんのヒトが日夜、現場に出ています。
 
こういったヒトの働きによって
日常の「あたりまえ」が実現されています。
それは緊急事態宣言のもとでも変わりありません。

改めて
「あたりまえに感謝」し、
みなさんに
「ありがとうございます」
と言いたいです。
 
「あたりまえ」になると「あたりまえ」の価値を忘れる。
「やって当然」という顔をしていると、社員はへそ曲げます。
「ありがとう」と声をかけると、社員は嬉しくなります。
その差は大きいです。
バスケでいうと、速攻で簡単なレイアップシュートを
外して2点損して、相手に逆速攻くらって2点とられる。
同点に追いつくところが4点差つけられた、みたいなものです。